(参考資料1)がん関連コンソーシアム
<構想>
がんの臨床研究がますます必要となる。2012年9月に7大学連携のがんプロフェショナル養成基盤推進プラン事業に参加したことに加え、枚方病院化学療法室の充実、病態分子イメージングセンター内の臨床系綜合研究施設の新設を好機と捉えて、がんの臨床研究を全学的戦略的に発展させる。(2012年11月13日 全学教授会議事)
【研究プロジェクト】臨床を中心とした横断的臨床研究を推進し、基礎はそれをサポートするという観点から、平成25年度の「がん関連コンソーシアム」のテーマは下記の3点に絞り、12件のテーマに対して研究費を配分した。
1. 癌診療とcancer stem cell(リーダー:薗田精昭)
山田 久夫 | 解剖学第一 | 1,110,000 | 神経系幹細胞とcancer stem cell |
伊藤 量基 | 内科学第一 | 1,110,000 | 有効な免疫細胞療法の開発を目指して -免疫細胞療法と新規抗癌剤治療の相互作用機序の解明- |
岩田 亮一 | 脳神経外科学 | 1,110,000 | グリオブラストーマのcancer stem cellの 単離同定と樹状細胞治療への応用 |
2. 新規抗癌剤治療薬(TKI等)に関する多科横断的研究(リーダー:倉田宝保)
下條 正仁 | 医化学 | 1,110,000 | 小細胞肺癌の新規治療法と早期診断法の開発 |
倉田 宝保 | 内科学第一 | 1,110,000 | 多癌腫におけるdriver mutation検索のための包括的ゲノム解析 およびスクリーニングシステムの構築 |
金田 浩由紀 | 胸部心臓 血管外科学 |
1,110,000 | 臨床的分子標的治療後の腫瘍組織を用いた 病理学的・分子生物学的検討 |
3. 癌診療と合併症に関する研究(リーダー:野村昌作)
野村 昌作 | 内科学第一 | 500,000 | 肺癌の血栓性合併症と活性型血小板に関する研究 |
段原 直行 | 内科学第三 | 500,000 | がん化学療法中の腫瘍による合併症に対する内視鏡的処置の評価 |
河崎 裕英 | 小児科学 | 500,000 | 小児悪性腫瘍に対する化学療法時の発熱性好中球減少症における 活性酸素種の病態への関与 |
柳本 泰明 | 外科学 | 830,000 | ①がん化学療法における味覚異常評価法の検討 ②健康食品を用いた味覚異常改善効果に関する検討 |
杉 素彦 | 腎泌尿器 外科学 |
500,000 | 腎泌尿器外科悪性疾患手術における術後回復力強化プログラム (ERAS) の導入 |
谷川 昇 | 放射線科学 | 500,000 | 乳糜胸水に対する胸管塞栓術の評価 |
【研究発表】
学内学術集談会(平成26年2月14日)で各テーマの代表者が研究成果を発表した。
座 長:内科学第一 野村昌作 教授
発表者:医化学 下條正仁 講師
「小細胞肺癌の新規治療法と診断法の開発に関する研究」
発表者:脳神経外科学 岩田亮一 助教
「グリオブラストーマ癌幹細胞を標的とした樹状細胞療法の開発」
発表者:内科学第一 野村昌作 教授
「癌と合併症に関する多科横断的研究」
【研究プロジェクト】臨床を中心とした横断的臨床研究を推進し、基礎はそれをサポートするという観点から、平成26年度の「がん関連コンソーシアム」のテーマは下記の4点に絞り、10件のテーマに対して研究費を配分した。
1. 癌診断とcanser stem cell
淺井 昭雄 | 脳神経外科学 | 1,000,000 | 膠芽腫がん幹細胞に対する新規免疫療法の開発 |
神田 晃 | 耳鼻咽喉科・ 頭頸部外科学 |
1,000,000 | 唾液腺多形腺腫の癌化メカニズム解明と新しいマーカーの検索 |
2. 新規抗癌剤治療薬(TKI等)に関する多科横断的研究
下條 正仁 | 医化学 | 1,000,000 | がん患者血液中エキソソーム内miRNAの網羅的miRNome解析 |
竹澤 健 | 内科学第一 | 1,000,000 | 悪性固形腫瘍におけるPD-L1の発現、及びPD-L1を標的にした 新規分子標的薬の臨床導入の可能性の検討 |
金田 浩由紀 | 胸部心臓血管 外科学 |
1,000,000 | 肺癌手術検体からの肺癌組織・細胞バンクの確立に向けて |
3. 癌診療と合併症に関する研究
野村 昌作 | 内科学第一 | 1,000,000 | 組織因子発現マイクロパーティクルを用いた 血栓性癌合併症の新規評価法の開発に関する研究 |
柳本 泰明 | 外科学 | 1,000,000 | がん化学療法患者におけるoncology emergencyの評価と対策 |
4. 寄付講座開講に寄与する癌研究
薗田 精昭 | 衛生学 | 1,000,000 | 新規白血病幹細胞 (LSC) を治療標的とする特異的抗体療法の開発 |
伊藤 量基 | 内科学第一 | 1,000,000 | 内因性I型IFN促進を標的とした新たな癌治療の開発 |
海堀 昌樹 | 外科学 | 1,000,000 | 難治性癌に対する早期診断および根治性かつ安全性を追求した 外科系手術のための多科横断的な画像支援技術の開発 |
【研究発表】
学内学術集談会(平成27年3月13日)で2名の代表者が研究成果を発表した。
座 長:内科学第一 野村昌作 教授
発表者:内科学第一 野村昌作 教授
「癌の合併症におけるマイクロパーティクルの意義」
発表者:衛生学 藤岡龍哉 講師
「新規白血病幹細胞(LSC)を治療標的とする特異的抗体療法の開発」
【研究プロジェクト】臨床を中心とした横断的臨床研究を推進し、基礎はそれをサポートするという観点で、平成26年度の成果の展開が期待できる4件のテーマに対して、平成27年度の「がん関連コンソーシアム」のテーマに研究費を配分した。
薗田 精昭 | 衛生学 | 2,500,000 | 新規白血病幹細胞 (LSC) を治療標的とする特異的抗体療法の開発 |
神田 晃 | 耳鼻咽喉科・ 頭頸部外科学 |
2,500,000 | 唾液腺多形腺腫の癌化メカニズム解明と新しいマーカーの検索 |
野村 昌作 | 内科学第一 | 2,500,000 | 血管内皮細胞由来マイクロパーティクルを用いた 癌関連凝固異常症の新規評価法に関する研究 |
柳本 泰明 | 外科学 | 2,500,000 | 消化器腫瘍の悪性化のメカニズム解明と新しい腫瘍マーカーの開発 |
【研究発表】
学内学術集談会(平成28年3月18日)で研究費を配分されたテーマの研究成果を発表した。
座 長:病態検査学 蔦幸治 教授
発表者:内科学第一 野村昌作 教授
「血管内皮細胞由来マイクロパーティクルを用いた癌関連凝固異常症の新規評価法に関する研究」
発表者:衛生学 藤岡龍哉 講師
「新規白血病幹細胞 (LSC) を治療標的とする特異的抗体療法の開発」
発表者:外科学 柳本泰明 講師
「当院におけるがん関連緊急入院実態調査」
発表者:耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 鈴木健介 助教
「唾液腺腫蕩の悪性化のメカニズム解明と新しい腫湯マーカーの開発に関しての検討」